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ロードバイクレストア記録:6.ロードバイクを手に入れるということ

前回のお話

maogotoh.hatenablog.com

ロードバイクを作る

今回はロードバイクを手に入れるためにレストアという手段をとりました。

今までは普通にお金を払ってショップで購入したり、採寸してオーダーしたこともあります。

でも今回は自分の手を動かすことが多かったので、買ったというより作ったと言ったほうが正しいかも。

ショップで購入するのと大きく違うのは塗装の部分。
知識ゼロからのスタートでしたので相当な時間を費やしましたが想い描いたデザインを表現できたのでやって良かったと思っています。

部品の選定・交換については、雰囲気と互換性を考慮してコンポを組み合わせたり、不具合のある部品は補修部品を探して修理することで知識を深めることができました。

出来上がったバイクの仕上がりは完璧とは言えませんが、自分の手でバイクを作り上げたという喜びや達成感で胸がいっぱいです。

約2年間ずっとワクワクしていた

あらゆる作業が初めての経験なので刺激的でした。

ジモティ中古バイクを購入したのも初めての経験です。
ジモティは実際に人に会うこともあり、うまく取引ができるか心配でした。
結果的に良い人に出会えたと思っていますが、気軽に会える分慎重に見極める力も必要だと感じます。

また、中古部品は状態も価格も様々な上に一点物なので、見つけた時に今買うべきか葛藤すること多かったです。
そんな時は最終的にバイクに乗っている自分を想像し、ずっと眺めていられるかを基準にして決めました。

組み立て段階では、ハブの玉押しに傷を見つけ修理に苦労しました。
廃盤になった105のハブだったので純正の補修部品が流通していません。
そこでシマノのマニュアルやブログを読み漁り、現行パーツで対処可能か調べました。
結果的にティアグラグレードの部品で代用することができ安心して乗れるようになりました。

この作業を通じてシマノの部品に対する考え方や、ロードバイクの寿命についても少し考えることができました。

初めて買ったロードバイクTCRは気がつけば10年以上乗っています。
物は大切にすれば長持ちしますが、前提として長持ちする設計や部品選定がされているん必要があります。

今後どんなメンテナンスが必要か、部品の供給は安定しているかはよく検討し、必要なら予備部品も買っておくとか、ホイールを敢えて手組にしておくとか、、、

今まではあまり気にしていませんでしたが、今回のレストアを通じて(主に失敗から)学べた部分が多くあります。自分でまいた種ですが、そんな場面を乗り越えていくのもDIYの楽しみだと思います。

プロの存在とプロに依頼する意味

色々経験して失敗したからこそ改めてプロに依頼する意味や価値が分かりました。

今回僕が経験した作業には漏れなくその分野のプロが存在します。
カニック、ペインター、デザイナー、、、

プロに期待できるのは品質と提案です。

僕はレストアが楽しかったと書いていますが、もし予算があれば次回はプロにお任せしたいです。
なぜなら今回自分でやってみたという経験を得た一方で仕上がりの品質は完璧とは言えなかったからです。

次回の目的が理想のロードバイクをレストアで手に入れることであれば、ペイントはデザインの段階からペイント専門のプロと相談して決めたいです。
計画段階からプロに相談する理由は、豊富な知識と経験から僕がまだ知らない塗装方法やペイントパターンを提案してもらえる可能性があるためです。

また、パーツ選定や組み立ても同様です。
最近ではオールドパーツを取り扱うショップやメンテナンス専門ショップも増えてきているので探せば相談に乗ってくれるショップがある気がします。
作業の品質はもちろんですし、フレームが作られた時代背景やそのバイクが生まれた文脈から色々提案してくれるのではないかと期待できます。

これらは性能というより「うんちく」の部分ですが物を所有する満足感の半分はうんちくなのでは?と思っています。なぜこの部品なのか、この色なのか、全て説明ができたら素敵だと思いませんか?

性能と一緒にロマンが大事なのです。

自分にとっての価値とは何か?

今回僕が手に入れたのはロードバイクという「モノ」とレストアという「コト」の2つでした。
色々リスクがあることは承知で非常に楽しく気づきが多い体験だったと思います。
実際に完成したバイクで走ってみましたが、それまで乗っていたTCRと何か違うのかと聞かれたら、、、はっきりとした違いは分かりません。

ただ、色々苦労して作り上げたバイクなので、普通に走ってるだけですごい!と感じました(笑)

スピードを追い求めるなら最新機材を購入すればいいと思います。
でもそうでないなら別の選択肢もあります。

もし新しいバイクが欲しくなったら敢えて違う視点で考えてみてください。
新しい自転車の楽しみ方が見えてくるかもしれません。

 

次回、レストアにかかった費用合計

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