レビュー:GIANT ERGO MAX LOCK-ON GRIP ★★★★☆
簡単な紹介
スペック
商品ページ:https://www.giant.co.jp/giant24/acc_datail.php?p_id=A0000101
価格:¥2,860 (税込)
購入先:Giantストア川越店
この製品を選んだ理由
- MTBでのロングライドで手の痛みを軽減したかった
- 他ブランドに比べ安価(ERGONだと¥4,000を越える)
- 安いけどGiantなので大きく外すことは無さそう
良かった所
- ノーマルグリップと比較して手が痛くなりにくい
- ロックオンタイプで調整がしやすい(調整をする上でもロックオンタイプがおすすめ)
- 痛み軽減効果を考えるとコスパが高い
気になった所
- 最適なポジションを得るために細かい角度調整が必要
- コントロール性はノーマルグリップが優れる
- グローブ無しだと100kmで手に痛みが発生した
使用レポート
自転車で釣りに行くために荷物が積載できるMTBに乗る頻度が増えました。 都内から釣り場までは近くて片道15km、遠いと60km程です。
MTBにはリッチーのkoyotebarとスポンジ系のグリップを使っていましたが、20kmを越える距離を走ると手に痛みを感じることがありました。
解決策としてポジション調整(サドル高、ステムの長さ)も考えましたがロードバイク程ロングライド向きのポジションがとれず、仕方なくグリップ交換にて痛みを解消しようと考えました。
手の痛みはピンポイントだったので圧力が分散できるようになるべく手が置けるプラットフォームの大きいエルゴグリップを選びました。主に価格とバイクとのマッチングを考えてGiantのRGO MAX LOCK-ON GRIPを購入。
今回のブログはこのグリップに変更してから40km程度のツーリングから200kmのロングライドまで経験した後に書いています。
結論から言うとこれは良いモノです。
取り付け
このグリップはロックオンタイプとなっていて六角レンチを使用。ボルトは片側1箇所なので取り付け自体は簡単です。
※同じグリップで非ロックオンタイプも販売されていますが、角度調整が肝なのでロックオンタイプを強くおすすめします。
調整
バイクに跨り大体の角度を決定し試走と調整を繰り返します。 長距離を走ると印象が変わってくることがあるので工具の携帯は必須。 ロングライドで使った印象としては後半疲労でフォームが崩れてくるとグリップにかかる力も変ってくるのでライド中でも角度を調整してあげると良いと思います。
快適性、手の痛み
使ってみてすぐに手に良く馴染むと感じました。 グリップの幅が少し広いだけなのに想像以上に快適です。
通常のグリップと比べると明らかにグリップと接している面積が広いですが、単に広いだけでなく手が自然にグリップを握れるような形状になっています。
さらに、肝心の手の痛みについても予想通り圧力が分散され痛みが発生しづらくなりました。ゲルも入っているとのことで路面からの衝撃を吸収しているのだと思います。
2022年の12月、都内から大洗までの往復200kmをこのグリップで走りました。冬用のグローブをしていたのもありますが手が痛くなる事はなく終始快適でした。
ただ、いくら快適でもグリップに体重がかかる乗り方、フォームになってしまうのは避けるべきです。
このグリップはあくまで自分の体重が手に与える圧力を分散させるものです。
一方で路面からの衝撃はゲルで多少軽減する程度なので、グリップに体重が乗っていると衝撃をもろに受けてしまいます。
苦手なシチュエーション
握り方がある程度固まってしまうグリップのため、トレイルライドのように細かいコントロールを要求する走り方には向いてない気がします(試してませんが)。
想像ですが、急斜面の上り下りではグリップのプラットフォーム部分が邪魔になる可能性があります。
調整
最適なポジションが見つかるまで細かい調整が必要な所は要注意。 ほんの少し角度が違うだけで印象が変わるのでポジションが決まるまで時間を要します。 さらに、サドル高などポジションを調整した際にはグリップ角度も調整が必要かもしれません。 ただ、基本的には一度セッティングが出てしまえばしばらく調整は不要と思われます。
耐久性
約1年間週末中心に使ってきましたが耐久性も特に悪いとは思えません。 仮に少々耐久性に難アリでもこの価格なら問題ではないでしょう。
最後に
本製品は効果の割には価格が安く、とりあえずノーマルのグリップから取り替えておいて損は無いと思います。
もしある程度距離を乗る想定であれば納車時にグリップを購入してショップでポジションを出してもらうのが賢いと思います。
今回はGiant製品だったので購入できるショップがある程度限定されてしまいますが、老舗のERGONならAmazonでも購入可能です。
自分の乗り方、バイクのデザインとのマッチングも考えて選んでみてはいかがでしょうか。
オールブラックでどんなバイクにも合わせやすいタイプ。
シルバーのアクセントが入りクラシカルなバイクにもマッチするデザイン。
エンドバーが付いていて上り坂や大きなギヤを踏むときに力を入れやすいタイプ。